野菜ジュースにすることで失われる栄養素とは

厚生労働省の推進している「21世紀における国民健康運動(健康日本21)」という
健康に関する目標数値を示したものによると、1日に摂取すべき野菜の目標は
350g~400gとなっている。これが野菜ジュースや各所で謳われる「1日分の野菜」の根拠。

この1日分の野菜を取るのに手軽な手段はジュースにして飲むことであるが、
生野菜ではなく、ジュースにすることで失われてしまう栄養素がないのかを考えてみたい。

市販の野菜ジュースに関する公のテスト結果としては、
名古屋市消費生活センターのもの国民生活センターのものが有名なようだ。

ざっくりまとめると
・果物入のものより野菜汁100%のもののほうが栄養価が高い
・野菜を350g使っていても味を整えるために使う野菜が偏るため栄養バランスはまちまち
・ビタミンCは熱に弱いので市販のものは加熱殺菌処理によりほとんど失われてしまう
・食物繊維はジュースにする際に多くが失われ、生野菜からの摂取よりもはるかに少ない
・カルシウムは上記、使う野菜の偏りが原因で十分摂取できないものが多い
・鉄分は上記、使う野菜の偏りが原因で十分摂取できないものが多い

ということで、市場に流通させる際に加熱処理等必要な処理をしたり、ジュースにすることで
ビタミンCや食物繊維が失われたり、味を整えるために使う野菜が偏ることで、
カルシウムや鉄分などが少なくなってしまうことが野菜ジュースによって失われてしまう点。