ケール、モロヘイヤなどの野菜のシュウ酸(oxalic acid)の比較

カルシウムの吸収を阻害し、結石の原因にもなる野菜のシュウ酸の比較に関しては、
五訂日本食品標準成分表には載っていない。ただ、これが多いがために、全般的な
栄養価が高いにもかかわらず、ほうれん草は青汁に不向きと判断されるくらい
野菜ジュース、青汁の素材を考える際に重要な要素ではあるので、各野菜のシュウ酸
も把握しておくに越したことはない。

検索に引っかかりにくく、探しにくいのだが、いくつか野菜のシュウ酸に関して
まとまった情報が載っているサイトがあったので紹介する。


▼食物成分表(日米におけるカルシウム、リン、ビタミンC、シュウ酸比較)
http://wagamoru.rgr.jp/cavia/study/seibun/s_1.html

一番わかりやすい。USDA(米農務省)のデータと松山東雲短期大学のカメゼミの
調査データを根拠にしている。


▼Oxalic Acid Content of Selected Vegetables(英語)
http://www.nal.usda.gov/fnic/foodcomp/Data/Other/oxalic.html

USDA(米農務省)のシュウ酸値比較データ。シュウ酸は英語でoxalic acid。
栄養価が高いことで有名なモロヘイヤのシュウ酸がないのが欠点。


▼Vegetable Oxalic Acid Content(英語)
http://www.coljoe.com/vegetable_oxalic_acid.htm

これも別のシュウ酸値の調査結果。モロヘイヤはなし。


栄養価の高い野菜限定で各野菜のシュウ酸値を簡単にまとめると、各100g中
ほうれん草のシュウ酸は773mg~970mg
ケールのシュウ酸は20mg
小松菜のシュウ酸は51mg
チンゲン菜のシュウ酸は95mg
ブロッコリーのシュウ酸は190mg~310mg
モロヘイヤのシュウ酸は163mg
パセリのシュウ酸は1700mg
といったところ。

モロヘイヤの生食に関して、シュウ酸が多いから注意という情報もネット上に
あったが、こうして見るとほうれん草の5分の1以下でそこまで多いわけでもない。
ただ、ケールのシュウ酸は極端に少ないので、野菜からカルシウムを取りたいなら
ケールが最善かもしれない。