主な果菜のトマト、かぼちゃ、きゅうり、なすの栄養比較

青菜野菜、根菜と栄養価を比較してきたので、果菜に関しても栄養比較をして
みようと思う。特にトマトは「トマトジュース」という野菜の個別名称を使ったジュース
があるくらい、野菜ジュースに使用するにはポピュラーな食材なので、どのくらいの
栄養価なのか気になるところ。

他の記事同様、この比較でもケールを基準に比較をし、元データは長いので最後に
掲載し、まとめから書くことにする。


▼トマトのほうがケールよりも多い栄養素
なし

食物繊維、ビタミン、ミネラル、すべての項目でトマトはケールを下回っている。
カロテンもそれなりにあったり、決して栄養価が低いわけではないのだが、
青菜野菜と比べると全般的に栄養価が低いという結果。


▼ケールのほうがかぼちゃよりも多い栄養素
ビタミンK
葉酸
ビタミンC
カルシウム
マンガン

▼かぼちゃのほうがケールよりも多い栄養素
炭水化物
レチノール当量、カロテン
ビタミンE
ナイアシン

かぼちゃに関しては芋っぽいホクホク感があるというか、炭水化物が多そうだなと
予想はしていたが、野菜にしてはかなり多めの数値になっている。
他、カロテンとビタミンEがとりわけ多いのも特徴。全般的に青菜野菜に匹敵する
レベルの栄養価の高さを誇っている。ミネラルもカルシウムこそケールよりも
少ないものの、カリウム、鉄分などもケールに近いレベルで含んでいる。


▼きゅうりのほうがケールよりも多い栄養素


銅以外のほとんどの栄養素に関してはケールのほうがきゅうりよりも多い。


▼なすのほうがケールよりも多い栄養素
特になし

ほとんどの栄養素に関してケールのほうがなすよりも多い。


▼まとめ
かぼちゃを除く他の果菜に関してはケールよりも多い栄養素がほとんどないという結果に。
基本的には青菜野菜のほうが果菜よりも栄養価が高いと言える。
ただし、かぼちゃに関しては青菜野菜なみの高い栄養価を持っており、特にカロテン、
ビタミンEは豊富。 他の栄養素に関しても青菜野菜レベルで含有しているものが多い。
果菜の中での比較では、トマトはカロテン、ビタミンEが豊富で、きゅうりはカルシウム、銅が豊富。
なすは特別高いものはなしという感じ。全般的には似たり寄ったり。


▼ケール、トマト、かぼちゃ、きゅうり、なすの栄養比較データ

ケール トマト かぼちゃ きゅうり なす
エネルギー(kcal) 28 19 91 14 22
水分(g) 90.2 94 76.2 95.4 93.2
たんぱく質(g) 2.1 0.7 1.9 1 1.1
脂質(g) 0.4 0.1 0.3 0.1 0.1
炭水化物(g) 5.6 4.7 20.6 3 5.1
食物繊維(g) 3.7 1 3.5 1.1 2.2
食塩相当量(g) 0 0 0 0 0
レチノール当量(μg) 480 90 660 55 17
レチノール(μg) 0 0 0 0 0
カロテン(μg) 2900 540 4000 330 100
ビタミンD(μg) 0 0 0 0 0
ビタミンE(mg) 2.4 0.9 5.1 0.3 0.3
ビタミンK(μg) 210 4 25 34 10
ビタミンB1(mg) 0.06 0.05 0.07 0.03 0.05
ビタミンB2(mg) 0.15 0.02 0.09 0.03 0.05
ビタミンB6(mg) 0.16 0.08 0.22 0.05 0.05
ビタミンB12(μg) 0 0 0 0 0
葉酸(μg) 120 22 42 25 32
ナイアシン(mg) 0.9 0.7 1.5 0.2 0.5
パントテン酸(mg) 0.31 0.17 0.62 0.33 0.33
ビタミンC(mg) 81 15 43 14 4
ナトリウム(mg) 9 3 1 1 0
カリウム(mg) 420 210 450 200 220
カルシウム(mg) 220 7 15 26 18
マグネシウム(mg) 44 9 25 15 17
リン(mg) 45 26 43 36 30
鉄(mg) 0.8 0.2 0.5 0.3 0.3
亜鉛(mg) 0.3 0.1 0.3 0.2 0.2
銅(mg) 0.05 0.04 0.07 0.11 0.06
マンガン(mg) 0.55 0.08 0.13 0.07 0.16